あなたはフィギュアせどりを
始めるにあたって以下のようなことを
心配してないでしょうか?
・コレクターが多く商品に対して神経質なお客さんを相手に
どうフィギュアを扱いFBAでAmazonへ納品すればいいのか
・ またフィギュアの自己発送はどのように梱包して
発送すればいいのか
・仕入れた後にフィギュアが汚れていることに
気づいた。どう清掃をしたらいいのか?
・あるいは、安いんだけど、汚れが目につくので
仕入れに悩む
・ 外箱がないため、どのようにパーツを確認し
梱包すればいいのかわからない。
今回はそんなフィギュアせどりをするのに
フィギュアならではの
梱包や発送、清掃について気になる点を
本記事にすべてまとめました。
ぜひ参考にしてください。
この記事の概要
せどりで稼げるフィギュアとは何か?
フィギュアとは一般的に人の形や
キャラクターの形を模して
造られた人形です。
現在完成塗装品の主流は
PVCという素材でできています。
PVCはある程度の強度がある一方、
扱いによっては簡単に破損したり
変形したりしてしまいます。
フィギュアはそのキャラクターの
熱狂的なファンが買うことが多く、
商品のコンディションに厳しいです。
なのでせどりをする際には
クレームや返品を避けるため
商品説明に実物との乖離が無いよう
販売する必要があります。
「汚れています」「べたべたします」と
書いてあったら売れるものも売れませんよね。
またマイナス要素をコンディションに
正直に書いてもそれはそれで
売れません。
なので、清掃やメンテナンスをして
コンディションランクを上げてから
販売しましょう。
そのほうが早く売れるし
高く売れることができます。
フィギュアのFBA納品時での梱包の仕方とは
まず、一般的なフィギュアの
梱包方法から解説します。
仕入れた商品をどう梱包し納品するのか。
これで悩んでいる人も多いと思います。
冒頭でお話したようにフィギュアは
破損や変形がしやすい
大変デリケートな商品です。
またコレクター向けの商品です。
そのため、他の商品以上に
気を使う必要があります。
◯FBAシールに注意
まずFBAのシールですが
フィギュアの外箱に貼る際は
剥離タイプのシールを
使うようにしてください。
剥離タイプでない場合は
直接貼ると
剥がす際に外箱を痛めます。
フィギュアでは、
外箱も大事なコレクター商品の一部です。
剥がし痕が残ってしまうと
クレームや返品の原因になります。
もし剥離タイプではないシールを使う場合は
ストレッチフィルムを一度巻いてから
シールを貼るようにしましょう。
*ストレッチフィルムとは
フィギュアに巻く場合は
ハンディラップと呼ばれる
小型のフィルムが便利です。
これをブリスターに巻き付けて
その上からシールを張ると安全です。
貼る際はあまり強く引っ張って
巻かないよう注意しましょう。
意外と締め付ける力が強いので、
強く巻くと張力でブリスターを
つぶしてしまう可能性があります。
◯緩衝材の利用
次はFBAに送る時や
自己発送時の梱包の仕方です。
・スペースが空いている大きめの箱に入れて送る場合
箱に隙間がある状態で送る際は
緩衝材を詰めて
空間ができないようにしましょう。
空間が空いていると中で商品が動いて
フィギュアの外箱が凹んでダメージを受けます。
箱のスペースを埋めるのには
このような緩衝材を使用してください。
これを詰めて箱の中にフィギュアを入れましょう。
新聞紙やチラシなどでも構いません。
ただし、色移りが気になるので
入れるのなら、フィギュアの外箱は
ストレッチフィルムには
巻いた方がいいと思います。
・ダンボールの利用
フィギュアを自己発送する場合ですが、
裸はもちろん、
プチプチに巻いての発送はオススメしません。
理由は、破損する可能性が高いからです。
もしフィギュアがちょうど入る
ダンボールがなければ、
ダンボールを加工してなど硬いもので
保護して梱包をするようにしましょう。
ダンボールでのフィギュアの発送ですが、
ダンボールで自己発送やFBA納品する場合は
商品自体にフィルムやストレッチフィルムを
巻くなどはしなくて良いです。
ただし、FBA納品する時には
一緒に入れる商品に
気を配るようにしましょう。
重たい商品や形に角がある商品だと
フィギュアを傷つける可能性があります。
なので、フィギュアを納品する場合、
重たい商品は形がいびつだったり、
尖っている商品を一緒に入れるのは避けましょう。
またダンボールについてですが、
ドラッグストアやコンビニやスーパーなどから
もらってきたダンボールを利用し送る場合は
匂いの強いものが入っていたダンボールや
生ものが入っていたダンボールなどは
使うことは避けましょう。
一番ベストなのは、
購入した無地の段ボールです。
ただし、経費が余計にかかるので、
自己発送商品については、
臨機応変に利用しましょう。
FBAのダンボールについては
個人的には購入する方がいいと思っています。
(ダンボールをもらいにいくのが労力に時間の無駄なので。自己発送用のダンボールであれば大きいものは少ないと
思うので比較的どこでも手に入れやすいダンボールで
あるため、もらい利用するとは良いと思っています。)
またフィギュアでは受け取った側のことを
考えた梱包が必要です。
プチプチでどうしても、送りたい方は
厳重に巻くことと、
あとは目隠しをするようにしてください。
フィギュアは買ったものを
人に知られたくないという方が多いです。
例えば、フィギュアショップで
商品を購入すると
袋の隙間でさえ、商品が見えないように
目隠しをしてくれます。
僕は仕入れ用でかつ誰に見られようが
気にしませんが、
一般の方だと気にされる人がいるんだなと
そのことをお店の人も配慮していることを
学びました。
ですので、フィギュアは納品は
外からは絶対に中身がわからない様
梱包には注意が必要です。
中古フィギュアを清掃して綺麗にすることで、高値で売ろう
中古せどりでは「メンテナンス」を
知っているとほかの人よりも
稼ぎやすくなります。
というのも、通常せどりでは状態の良い
安いものを仕入れて売る人がほとんどで、
状態の良くないものは敬遠されがちです。
誰だって綺麗なものを仕入れて
そのまま売る方がいいですからね。
しかしそんな状態の悪い物は
値段もそれなりに安かったりましすよね。
そんなほかのライバルが仕入れない、
安い商品を仕入れて、
清掃、メンテナンスして高値で売る。
こんな稼ぎ方が中古フィギュアだと
できるわけです
特にフィギュアは傷つきやすく
汚れやすい商品です。
飾っておくだけでも埃が付きやすい商品ですし
時間の経過とともに
「謎のべたべた」が出てきます。
これはあとでお話しますが、
フィギュア特有の状態変化です。
汚れが見に見えてわかる商品はもちろん、
べたついたフィギュアだと
クレームがくる可能性があります。
そんな状態の良くないフィギュアを
綺麗にする方法を知っていると
ライバルに差をつけることができます。
このように、ほかの人が持っていない
スキルを覚えておくと
フィギュアせどりでは非常に有利になります。
清掃、メンテナンスの方法は
特別に難しいものではありません。
気を付けるポイントだけ注意すれば
だれでも簡単にメンテナンス
することができます。
フィギュアに起きる謎のべたべたとは
清掃の前に、なぜフィギュアは
埃が付いたり、べたついたり
するのでしょうか。
フィギュア、完成塗装済みや人型の
フィギュアにはPVCという素材が
使われることが多いです。
PVCというのは
「ポリ塩化ビニル」の略です。
ポリ塩化ビニルは加工しやすく安価で
汎用性が高いことからフィギュアに限らず
私たちの生活のいたるところで使用されています。
ビニールハウスのビニールや
電源コードを覆う素材としても使用されます。
確かに電源コードの表面の感触は
フィギュアに似ていますね。
このPVCをさらに加工しやすく
するために【可塑剤(かそざい)】
というものをPVCに加えます。
可塑剤の量を調整することで
PVCの性質を自由に
変えることができるのです。
固くしたり柔らかくしたり
使いやすいPVCをより汎用性の
高い素材に変化させることができるのです。
しかし、この可塑剤こそが
あのべたべたの原因になります。
この可塑剤は時間の経過や保存状態に
よって表面に溶けだしたり、
気化しやすい性質を持っています。
溶けだしたり、気化した可塑剤が
フィギュア表面に再付着します。
こうしてフィギュア独特の
べたべたが起こり始めます。
少しでもべたべたし始めると
当然表面には埃が
付着しやすくなります。
これがフィギュアに埃が
付きやすい理由とべたべたの原因です。
可塑剤が溶け出しやすくなる理由は
いくつかありますが、
・密閉された状態で長期間保管されていた
・ 直射日光が当たったり高温になる場所で保管していた
この2つの原因が主なものです。
例えば大事なフィギュアは
ブリスターに入れっぱなしで
保管されることが多いですが
長期間、狭い箱で密閉しておくと、
少しずつ気化した可塑剤が
ブリスター内に滞留します。
気化、滞留した可塑剤はそのまま
またフィギュアの表面に付着します。
ほんとうは、フィギュアにとっては
ブリスターに入れっぱなしというのは
状態の良い保存方法ではありません。
また直射日光や高温になる場所だと
可塑剤の溶け出しが早まります。
フィギュアのその素材であるPVCも
熱に弱いのでフィギュアの保存状態
としては最悪の保存環境です。
ですので、外箱が日焼けしている商品は
もによっては
フィギュアが傷んでいる可能性があるので
仕入れの時は注意をした方がいいです。
特に古い商品は気をつけましょう。
フィギュアの清掃方法
ここでは汚れ別に清掃方法を見ていきましょう。
〇簡単な汚れやほこり
箱ナシの中古品を
仕入れてきた時などについている
ほこりなどの除去方法です。
用意するものは柔らかいハケ、筆です。
できる限り毛の
柔らかいものが望ましいです。
フィギュアの塗装というのは
思った以上に簡単に
剥げてしまいます。
固い毛だと塗装を
痛める可能性があります。
ハケや筆で表面についた
埃を優しく掃き取ります。
ロボットの関節部分などのどうしても
ハケが入らない部分はエアーダスター
で埃を吹き飛ばします。
ただし可塑剤の影響でべたついていると
エアーダスターでも飛ばない可能性が
あるのでその時は別の清掃方法が必要です。
ちょっとした汚れの場合は
やわらかい布などで水拭きしましょう。
ウェットティッシュなども
お勧めですが、アルコールの入って
いないものにしましょう。
汚れを落とすにはアルコールが入って
いたほうが落ちますが、その場合は
できるだけ成分の弱いものを選びます。
もしくはアルコール配合を使う場合は
長時間同じ個所を
強く拭かないようにしましょう。
こちらもごしごし拭くと塗装が
剥げてしまうので
優しくふき取ります。
この方法で取れない汚れに関しては
無理をせず違う方法で落とします。
〇中度の汚れ、べたつき
表面にべたつきが出てきた、
落ちにくい汚れがあるといった
中度の汚れ、べたつきの清掃方法です。
まず、30~40度のお湯を用意します。
この温度には特に気をつけてください。
先述したようにPVCは熱に弱いため、
高い温度のお湯につけると変形して
しまう可能性があります。
変形しなくても素材には大きな
ストレスがかかりますので
温度管理は絶対です。
不安な方は若干低めの
温度でも構いません。
あくまで「ぬるま湯」と
いうところがポイントです。
用意したお湯に中性洗剤を入れます。
入れる量は少し
泡立つくらいで十分です。
入れすぎると洗い流しにくくなります。
中性洗剤を入れたお湯の中で
優しく手洗いします。
間違ってもブラシとかは
使用しないようにしてください。
多少落ちにくい汚れは柔らかい布で
表面を優しくふき取る
ようにして落とします。
洗い終わったら渇いた布で
「抑えるようにして水気を取る」。
ごしごし擦って拭くと塗装が痛みます。
完全に乾かなくてもいいので、
表面を優しく抑えるようにして
水気を8割ほど取ってください。
間違ってもドライヤー
なんて使わないように。
お湯とは比べ物にならないほどの
ダメージになります。
細かい所の水気はエアーダスターで
吹き飛ばしましょう。
あらかた水気を取ったら埃が付かない
風通しの良い場所で乾燥させてください。
密閉すると水分の逃げ場所が
なくなるので、上からの埃が防げる
ような場所でかまいません。
この際、乾くまでの表面の保護に
ベビーパウダーを使う方法もあります。
〇重度のべたつき、汚れ
手で触ると張り付くべたべた、
頑固な汚れがついていて
落ちなさそう。
こんな重度の症状には
セスキ炭酸ソーダを
使用しましょう。
セスキ炭酸ソーダというのは
セスキ炭酸ナトリウムと呼ばれる
無機化合物です。
高いアルカリ性で汚れを落とす効果が
高いのはもちろん、可塑剤による
べたべたも除去できる優れものです。
名前を聞くと手に入れるのが
難しそうな感じですが、
セスキ炭酸ソーダは重曹の仲間です。
そのため、100均でも売っています。
ホームクリーニングコーナーに
行けば見つかります。
使い方はバケツに水を入れ、
セスキ炭酸ソーダを入れます。
割合はセスキ炭酸ソーダの
パッケージに書かれている
洗濯使用の規定量でかまいません。
そこにフィギュアを入れて
数時間漬け置きします。
数時間後に取り出すと、
可塑剤のべたつきが
表面に浮いています。
それを濡らした柔らかい布で
拭きとります。
これで可塑剤のべたべたも
汚れも綺麗に除去できます。
軽い汚れを落とすだけなら
スプレーでセスキ炭酸ソーダ水を作ります。
吹きかけて数十分放置してから
濡らした綿棒や布をふき取ればOKです。
洗った後は先ほど同様、水気をふき取り
風通りの良い埃の付着しない
場所で乾かしてください。
清掃時に必要、もしくは便利なアイテム
フィギュアの清掃に必要なアイテムや
あると便利なアイテムを紹介します。
柔らかい筆・ハケ
眼鏡ふきや鼻セレブティッシュ
綿棒
エアーダスター
シリコンブロアー
中性洗剤
セスキ炭酸ソーダ
スライム
ベビーパウダー
今回は紹介しませんでしたが、
パソコンのキーボードの隙間を掃除
するのに使われるスライムもお勧め。
ロボット系フィギュアの関節部分などの
べたついた埃も
簡単に取ることができます。
エアーダスターでも飛ばなかった
汚れはスライムを試してみましょう。
〆まとめ
今回は一般的なPVC製のフィギュアに
ついて梱包や発送、清掃の方法を
解説しました。
フィギュアには様々な素材や塗装方法が
用いられていて、一概にこれという
取り扱い方法はありません。
しかしどんなフィギュアの清掃にも
言えることはとにかく
優しく扱うことです。
フィギュアはとにかく
デリケート。
傷がつきやすい
塗装が剥げやすい
変形しやすい
破損しやすい
変質しやすい
このような性質の商品であることを
頭に入れて扱いましょう。
65度前後で変形し始めるため、
熱いお湯やドライヤーは論外です。
薬品耐性も低いので強いアルコール
配合のウェットティッシュもだめです。
(ただしセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性には強い)
今回ご紹介した方法も
あくまで一般的な方法です。
フィギュアの素材や
形状によっても変わってきます。
まずは見えない場所で試したり
いらないフィギュアで試してみましょう。
発送する際も、箱がつぶれたり、
シールの剥がし痕が残らないような
注意が必要です。
フィギュアせどりをする際は
細心を注意を払って
梱包や清掃を行いましょう。