FBAを利用していて
「ある条件」を満たしてしまう場合、
1年2回、
Amazonから通常に掛かる保管料とは別に
在庫保管料を余分に多く徴収されます。
その・こ・と・あなたは知っていましたか?
本記事はFBA長期在庫保管手数料の
確認の仕方と
長期在庫保管料がかからない
店舗運営や仕入れについての
対象方法をお伝えします。
この記事の概要
FBA長期在庫保管手数料のチェック日
毎年2月15日と8月15日に
長期に保有している在庫のチェックが実施されます。
そこで、6ヶ月以上売れていない在庫が
FBA長期在庫保管手数料の対象になります。
*在庫の保管日数のカウント開始日在庫期間は、
フルフィルメントセンター(FC)が商品を受領した
日付からカウントされます。
FBA長期在庫保管手数料の金額
1000立方センチメートル(10cm x 10cm x 10cm)あたりで
6ヶ月で約87円、
12ヶ月以上だと174円になります。
在庫一掃チェック実施日 | 対象在庫 | 長期在庫保管手数料 (10cm x 10cm x 10cmあたり) |
2月15
8月15 | フルフィルメントセンターに 6~12か月保管されている商品 | 87.4285円(約87円) |
フルフィルメントセンターに 12か月以上保管されている商品 | 174.857円(約174円) |
長期在庫保管手数料の計算例
商品 | 寸法 | 1件 | 5件 |
| ||
6か月超 | 12か月超 | 6か月超 | 12か月超 |
| ||
本 | 25 cm x 18 cm x 2 cm | 79円 | 157円 | 393円 | 787円 |
|
本 | 19 cm x 12.5 cm x 2 cm | 42円 | 83円 | 208円 | 415円 |
|
CD | 15 cm x 13 cm x 1.4 cm | 24円 | 48円 | 119円 | 230円 |
|
*長期在庫保管手数料は、
月額の在庫保管手数料に追加で請求されます。
長期在庫保管手数料の請求の仕組み
同じ商品(同じasin)であっても
納品日受領日をもって期間をカウントされます。
つまり、期間を超えた日付の商品のみ
長期在庫保管手数料の請求されます。
*同じskuに対してそれぞれ違う日に商品を送った場合も
別々にそれぞれ日数をカウントされることを確認したので
Skuの使い回しは気にしなくて大丈夫です。
長期在庫保管手数料の対象となる在庫を確認する方法
在庫一掃チェック実施日(2/15,8/15)に
長期在庫保管手数料の対象となり得る在庫は、
在庫ダッシュボードで確認できます。
◯在庫ダッシュボードで長期在庫を確認
余剰在庫の管理を押します。
より詳細なページになります。
あとは在庫を知って中身を判別します。
返送すべき商品だと判断したら、返送処理を行います。
返送/所有権の放棄依頼を作成を押します。
依頼内容のところで、
返送するのか、廃棄するのかを選択できます。
その下に返送先住所を記入して(返送したい住所先が
入っておれば何も触らなくて良いです。)
右に商品の在庫数が書いているので
そこに返送したい個数を入力します。
最後に確定をすれば完了です。
◯返送推奨レポート
返送推奨レポートでも同様に
長期在庫商品があれば画面で確認ができます。
赤枠のところに数字が入っておれば
長期在庫と判断ができます。
対象となる在庫は、在庫一掃チェック実施日の
6週間前から返送推奨レポートに表示されます。
*返送処理推奨レポートの表示目安(確認できる日)
・2/15 42日前 1/3前後から
・8/15 42日前 7/3前後から
Amazonフルフィルメントセンターに
保管されている在庫の保管日数は、
ASIN別に表示されます。
• 0~90日
• 91~180日
• 181~270日
• 271~365日
• 366日以上
このレポートで、
次回の在庫一掃チェック実施日の前に、
フルフィルメントセンターでの保管期間が
6か月以上となる商品数を見積もることができます。
長期在庫保管手数料を支払わないようにするには
次回の在庫一掃チェック実施日より前に、
・売切るか
・長期在庫保管手数料の対象となる
在庫の返送か所有権の放棄をしてください。
長期在庫保管手数料の対象となる在庫の自動返送/所有権の放棄
長期在庫保管手数料の対象となる
在庫を自動的に返送、
または在庫の所有権を放棄するよう設定できます。
これをすることによって
年2回ある長期在庫保管手数料に
該当する商品のチェックをしなくて
済むようになるので設定しておきましょう。
設定メニューで、FBAの設定をクリック。
フルフィルメント by Amazonの設定ページで、
長期保管在庫の自動返送/所有権の放棄の設定の
編集をクリック。
長期保管在庫の自動返送/所有権の放棄の設定ページで、
4つのいづれかを選択できます。
長期保管在庫の自動返送/所有権の放棄:
・無効
・ 長期在庫保管手数料の対象となる在庫をすべて廃棄。
・ 長期在庫保管手数料の対象となる在庫をすべて返送。
・ 返送、または廃棄する在庫のしきい値となる価格を設定。
ここでは
・ 長期在庫保管手数料の対象となる在庫をすべて返送。
にチェックを入れておきましょう。
*長期在庫の自動返送/所有権の放棄を有効化した場合、
返送/所有権の放棄依頼は
在庫一掃実施日の1~2週間後に作成されます。
販売不可在庫の自動返送/所有権の放棄
フルフィルメントセンターの在庫を
自動的に返送/廃棄するよう設定できます。
Amazonセラーセントラルログインしてから
右に設定のFBAの設定を押します。
販売不可在庫の返送/所有権の放棄の編集を押します。
下記の画面で設定ができます。
有効にすると表示が変わります。
所有権の放棄、または返送をするかを選択しましょう。
返送:販売不可の在庫を返送。
所有権の放棄:販売不可の在庫を廃棄。
希望するスケジュールを選択してください。
月に2回(5日と20日)、月に1回(1日)
Eメールアドレステキストボックスに、
希望するEメールアドレスを入力してください。
返送を選択した場合は、
返送先の住所と電話番号を入力し
更新をクリックしたら完了です。
*販売不可在庫の注意
販売不可の在庫を30日間何も処理をしなかった場合
(返送/所有権の放棄依頼がない場合)は
自動的に廃棄されますので返送したい場合は
必ず処理をするようにしましょう。
FBA在庫の返送/所有権の放棄の手数料
◯返送/所有権の放棄に関する手数料
・返送
標準サイズ(商品あたり)51円
大型サイズ(商品あたり)103円
・廃棄
標準サイズ(商品あたり)10円
大型サイズ(商品あたり)21円
◯返送/所有権の放棄依頼に関するトランザクション
在庫商品が発送または廃棄された後に
課金が行われます。
返送のトランザクションはペイメントレポートに
表示されます。
確認方法
セラーセントラルのレポートのペイメントを押します。
ペイメントのトランザクションを押します。
ペイメントレポートのトランザクションタブで、
ドロップダウンメニューからサービス料金を選択し、
対象期間のドロップダウンメニューから日付範囲を選択。
更新をクリックします。
月末を超えた後の最初の期間だと
月間の保管料も合わせて知ることができます。
月額登録料は、大口出品者で毎月かかってくる費用です。
◯返送にかかる日数
通常日数は10~14営業日になります。
(繁忙期でなければもっと早いです。)
クリスマス、年末年始、その他2月、3月、8月、9月は
返送依頼が集中するので通常以上の
日数がかかることもあります。
〆まとめ
在庫は寝かせなど理由がない商品ついては
基本1ヶ月で売り切り、
どんなに長くても3ヶ月で捌くようにしましょう。
ロングスパンで持つ在庫に関しては、
寝かしたら利益が上がる在庫やあまり売れないけど
利益が大きい商品が該当しますが、
商品の大きさ、つまり月間保管料が
いくらかかるのかは
必ず考慮するようにしましょう。
FBAで寝かすと在庫保管料がサイズによっては
大きくかかることがあります。
寝かして利益を増やしても在庫保管料で
利益を削られているなど普通にありえることなので
その点を考えて
寝かす、寝かさない、FBA在庫を寝かせる、
自宅や事務所、倉庫などで寝かすなどを考えてください。
長い期間にわたって販売になりそうな商品は
原則、月間保管料がほとんどかからない商品にしましょう。
事務所や倉庫、あるいは自宅におけるスペースがある、
また資本に余剰がある場合は、
在庫を長く持つ選択肢は戦略上ありですが、
それ以外についてはよろしくないので
在庫はとにかく回転させるようにしましょう。